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ありふれた道具

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北海道屈指の渡り鳥の居留地にての撮影

2万羽が飛翔する瞬間をただ写しても野鳥愛好家にしか通じない。
渡り鳥が沢山いるという裏には、落ち穂が沢山あるという図式となる。

稲作にコンバインが起用されるようになってから、渡り鳥の数は増えた。

ミレーの代表作に落ち穂拾いがあるが、絵の背景に渡り鳥はいない。
それほどまでに丁寧に収穫していたほどに、あの絵は貧しい。

実際、この水田のコンバインでの刈り取りの後を渡り鳥は群がり帯になる。

その光景を、そのまま写しても渡り鳥の賢さばかりが目に付く事だろう。

鑑賞者に夢を与える風景写真というのが俺が学んだ写真。

引き算に引き算を重ね、そして世界の共通認識である働く道具を添えた。
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# by cool-bloods | 2007-12-13 17:17

説明不足

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先のエントリーと同じ日の撮影、レンズは18ミリ。
10ミリの画角では目まぐるしく変わる作業の整理が付きずらいからね。

ファインダーの方眼に可能な限り直線を沿わせる。
雪が今にも降り出しそうな空と、雪道を走って付着した
トレーラーのリアゲートの雪の露出がメインの課題。

これは広角域の写真を撮りなれた方なら誰でも知っているだろうが
前景と背景の比率とレンズの仰ぎ角度の中に答えはある。

さて焦点としたのは荷台の上のトレーラーのドライバー
雲の薄い位置をハイエストハイライトの帯にして
鑑賞者の視線を誘導する、映像世界での常套手段を取り入れた。

先のエントリーの焦点の散漫さはハイライト位置が計算されていないからだ。

今回のエントリーも一見完璧だが、見事に説明不足!
何の作業をしているのかが解らなすぎる。組み写真ならなりうるが、
一枚として一人歩きした際には「それが?」の技術誇示の作品でしかない。

風景や日常のスナップでも冷静なジャーナルな組み立てが必要だ。
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# by cool-bloods | 2007-12-13 12:21

超広角は細部が決め手

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超広角でも足りない大規模な作業風景。
そんな目の前で起っている現象を一枚の写真で説明出来るのが
俺の考える超広角を用いる写真のありかただ。

映画でもTVでもワイドスクリーン化され、
その現場でも多用されている超広角レンズによる画角。

はじめてデジタル18ミリ以下を手にすると
ついついレンズの表現領域に捕われて、「それが?」写真になりやすい。

露出においても空と地面が同時に入り込むから
あらかじめ狙う露出を頭に描かないと安定した作品にならない。

全ての要素に整理が最も必要なレンズだと言えるだろう。

ファインダーの中の隅々まで神経を行き渡らせてはじめて
超広角の超広角たる写真になるのは間違いない。

トラックの全景、入り込む漁船のアンテナを画面に
目立たなくする為に垂直に、この位置で膝を付きカメラをキープ
後はカモメの画面への侵入、荷台の上の人間の動き
そしてショベルカーの位置、透過するウインドウ。
運転手の目線とバケットの動きを見てアクセルを踏む瞬間にシャッターだ。

排ガス規制以降、重機であろうとトラクターであろうと
最初のアクセルの瞬間しか黒煙を吐出す事が無くなったから。
この瞬間の読みは写真家として誰もが知っている事だ。

アップした写真は逆算から組み立てた
一見、細部まで神経の行き渡った作品に見えるが
トータルとして見た場合の焦点が不明確で失敗作である。

写真コンテストは細部に票を得て勝ち上がるシステム
だから有名な世界的コンテストの入選作を見ても「それが?」が多い!
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# by cool-bloods | 2007-12-12 15:19

デザイナーと言う仕事

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広告業に詳しい方なら誰でも知っているであろうが、
大きな仕事にはプレゼンテーションによるコンペがある。

要するに貴方の会社を私達はこう変えたい!
具体的にはマーケッティングデータをもとに
最低でも売り上げ20パーセントは確約出来る
広告展開を提案するのである。

プランナーが叩き出したレールにそって
若かりし頃の俺はビジュアル案を叩き出す。

当時はまだまだカンプと呼ばれるイラストで
出来上がりがこうなりますよとプレゼンテーションしていたが

俺は高校生の頃からカラー写真の自家現像まで出来ていたし
シズル感を伝える事が弱いイラストでのプレゼンは嫌だった。

机の上の小手先で生み出される日本の広告が嫌だった。

わがままな俺は商品ダミーを持ち出し、撮影地に近い
条件で実際に簡易撮影してプレゼンテーションとした。

今では当たり前だが、写真でのプレゼンになれていないせいか
プレゼンテーションでは負け知らずが続いた。

本番もカメラマンへの撮影指示のために撮影サンプルを作り上げた。
有名な先生達は意向をすぐに理解してくれて、さらにアイディアを
上乗せして俺を驚かせてくれたが

ディレクションと言うものを理解出来ない青いカメラマンは口を尖らせた。
広告と芸術の境目が解らないのはデザイナーでもイラストレーターでもいるがね〜

そんな感じが続き、仕方なしに自分で撮影までした事が
俺が稚拙ながらプロカメラマンの仲間入りしたはじめて物語

この屋外での商品撮影と言うのはスタジオで写す何百倍も難しい。
雑誌のタイアップショットは俺も自分でこなすが
広告のメインショットは今でも信頼する仲間に頼んでいる。

カメラマンの皆さんは、このサンプル写真を
どう料理して俺を喜ばしてくれるのかな?

カメラマンに意思を伝える為だけの写真は日の目を見る事は無い。
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# by cool-bloods | 2007-12-12 09:02

曇り空こそグローバル

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かつて世界中のFILMメーカーは色の再現を競った。
しかし、その多くは晴天の青空の抜けばかりを追いかけていた。
この青空と言う色は住む環境によって異なる。

曇り空の色の方が世界共通の認識の色とされている。

まして曇り空の下の写真は黙って写してもメッセージ色が強い
硬派な音楽のレコードジャケットは大多数が曇り空の下の写真だ。
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# by cool-bloods | 2007-12-10 16:59